英語を話せる人は毎日「何を読んでいる」のか 「挫折しづらいもの」が最強の英語教材だ

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一番手軽で、おカネもかからず、一念発起しなくてもできそうな英語の受容の方法は、ウェブの活用です。ご存じのとおり、インターネットには英語情報があふれています。ネット上の情報の大半は英語で書かれているともいわれます。

見るべきWebサイトの選び方

このように星の数ほどあるネット上の英語のジムのうち、どこに行けばいいのでしょうか。基本的には、「好きなところ」に行っていただければいいと思っています。それだと選べないのであれば、「自分が興味を持っている分野の最新情報が、一番わかりやすく提供されている場所」を探してみるといいでしょう。

ビジネス関係であれば、CNNの「Company News」や「BBC News」「Yahoo Finance」などが有名です。

もちろん、堅苦しいビジネスの話ではなく、自分の趣味に関する情報であっても一向にかまいません。目的は「行くこと」ですので、そこは「ふと行きたくなる場所」である必要があります。その点、趣味の分野はうってつけです。

たとえば、私は総合格闘技を見るのが好きなので、関連情報を得るために、アメリカの専門サイトを頻繁に訪れます。もちろん、コンテンツは英語で作られています。アメリカは総合格闘技の本場ですので、情報の質や量や鮮度は日本語で手に入るものとは比較になりません。

みなさんも「これは」という趣味があれば、その分野の情報を入手できる「本場の英語サイト」がないかどうか、調べてみてください。いいサイトが見つかれば、そこはあなたにとって「最高のジム」になるはずです。 成果を挙げる人は、英語習得に関しても、自分だけのジムを持っているのです。

ジムで何をすればいいのでしょうか。こういったサイトを訪問すると、その日の(あるいはその時点の)最新記事の見出しが並んでいます。トップ記事や大きな記事は写真付きの場合が多いでしょう。これは日本語の情報サイトとまったく同じです。

その中で「一番気になる記事」をクリックしてください。特にこだわりがなければ「トップ記事」と決めておいてもいいでしょう。紙の新聞で「一面のトップ記事」や「社説」を拾い読む感覚です。

リンクをクリックすると、その記事のページに飛びます。その冒頭には「見出し、画像(映像)、前文」の3つの情報がセットになっています。この3つの情報を閲覧してください。最低限やるべきことは、見出しを読み、画像もしくは映像を眺め、前文を読むことです。

多くの場合、見出しはひとつの文でできています(冠詞やピリオドなどが省略されていることが多いので注意してください)。画像は基本的に1枚の写真です。映像の場合はクリックして視聴することができます。

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