スイッチ発表後の任天堂株価が冴えないワケ

ディズニーにあって任天堂にないものとは?

任天堂が1月13日に発表した新型ゲーム機「Switch(スイッチ)」の潜在力と課題とは?(撮影:田所千代美)

任天堂が1月13日に発表した新型ゲーム機「Switch(スイッチ)」は、実によく考えられた製品だ。子どもたちの”遊び”に常に着目してきた任天堂らしい仕掛けが随所に見られる。本記事では、3月3日に発売となるスイッチの潜在力に触れつつも、任天堂が2007年以降、10年にわたって抱えている課題について解説していきたい。

もしあなたがゲームファンならば、同時発表のゲームタイトルのデモ映像を観ただけで、魅力的なゲーム機だと思ったことだろう。約3万円という価格も、大型の液晶ディスプレーや豊富なコントローラの機能などを考えれば、納得のいくものだ。

「遊び方」を心得た任天堂らしい企画だが・・・

据え置き型ではフルHDのテレビが持つ解像度を充分に生かしつつ、まったく同じゲームを出先でも遊べたり、左右のコントローラを分割して2人でたのしめるなど、まさにスイッチという名に相応しい。「遊び方」を心得た任天堂らしい企画だと思う。

しかし、株式市場での評判は必ずしも高くない。製品発表会が開始される直前には約2万5000円をつけていた任天堂の株価は、発表会が進むとともに下落。一時は2万3000円を割り込んだ。

振り返れば任天堂の株価は2007年11月2日に7万500円を記録して以来、値を下げ続けてきた。一時的な上昇局面はあったが、DeNAとの提携発表、ナイアンティック「ポケモンGo」ブーム、iPhone用アプリ「スーパーマリオラン」リリースと、いずれもスマートフォン向けに新たな施策が打たれたときである。

視点を変えてみると、ゲーム機プラットフォームとそれを中心としたゲームおよびインタラクティブコンテンツのビジネスに対する評価は下がり続けている一方、グローバルで通用するキャラクターを抱える任天堂が、自社プラットフォームの外へと踏み出し新たなビジネスモデルを構築することに対する期待は小さくないというところだろう。

任天堂はこれまでもキャラクター版権を生かし、ゲーム以外の領域に”マリオを出張”させることに慎重だったが、そろそろ自分たちのフィールドだけに閉じる手法を見直すときなのかもしれない。

ひとつの参考として比較対象になるのはディズニーだ。

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