街の駐車場で「鉄道信号技術」が使われている

老舗メーカー、日本信号の知られざる得意技

街中でよく見かけるフラップ式の駐車場

「あっ、そうかゲート式だったっけか」「とっ、届かねぇ。って痛ぇっ!」

車高の低いポンコツ旧車に乗っていると、出先の駐車場でこんなシーンによく遭う。ゲート前で駐車料金を払おうとするとき、車高が低くて紙幣投入口まで手が届かず、横着して身体を乗り出して入れようとすると、中年の弱った腰をさらに痛めたり。紙幣を入れたのはいいけど、こんどは釣り銭が取れず、結局、クルマから降りてジャラジャラ……。

こんなカッコ悪い姿をさらすたびに、「フラップ式のほうがいいな」と思う。2階・3階と多層階で余裕のある駐車場はゲート式が多く、地平でスッと入りやすく、出やすいのはフラップ式という印象。だから地平のフラップ式コインパーキングは混んでいるのか。

鉄道の信号技術が駐車場に

ゲート式にしてもフラップ式にしても、コインパーキングなどの装置をよくよく見ると、どこかで見たことがあるマーク。NとSが重なり合ったような社紋……。

「NIPPON SIGNAL」、日本信号だ。駅の自動改札機や、踏切遮断器、レール転轍機(ポイント)などでこの社紋や社名をよく目にする。“線路まわり”の装置をつくる会社というイメージだったけれど、クルマの世界でも要を担っているらしい。

1928年、日本の鉄道信号分野をリードする企業をめざして産声をあげた日本信号。鉄道の信号や制御といった技術が、道路信号や駐車場へと応用されたカギは何か。「日本信号って、駐車場もつくってるの?」という単純な質問から移動の近未来まで、同社営業本部情報システム事業部の江原幹夫氏(1991年入社)と、同社ものづくり本部久喜事業所生産部の芙蓉良雄氏(1985年入社)が教えてくれた。

次ページルーツは腕木式信号機の「要」にあった
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