他人を動かせない人が繰り出す「ダメな質問」

相手のインセンティブを知ったほうがいい

しかし、頼んだことをやってくれなかったのは、相手に「自分が頼んだことの価値」がうまく伝わっていなかった可能性が高いといえます。この「価値のギャップ」を埋めるには、相手を非難しても仕方ありません。ですから、必要なのは「相手の価値観を知るための問い」をすることです。

「そのやり方をしたのはなぜ?」と問い、相手の行動の裏にある考えや気持ちを知ろうとしましょう。そうすれば、相手は「自分のことを理解しようとしてくれている」と感じ、思いのほか素直に向き合ってくれるはずです。

仕事を依頼する前の段階でも「問い」は重要です。相手に関心を持たず「これ、やっておいてね」というのでは、相手も“ただの作業”としか受け取りません。

そうではなく、最初から「あなたなら、どんなふうにやれる?」という問いを向ければ、相手も“自分のことを考えて頼んでくれているのだ”と感じることができます。すると、同じことを頼んだとしても、「作業」以上の仕事をしてくれるようになるのです。

人間は「相手から信頼されていないのではないか」という不安や憤りを感じていると、いいアイデアなど出てこないものです。ぜひこれらの「問い」を心に留めて、仕事の依頼をするようにしてみてください。

相手に動いてもらうためには「インセンティブ」を知る

誰かに依頼をするときには、「相手のインセンティブに沿った依頼をしなさい」ということもよく言われます。

極端な例ですが、「いま担当している仕事を続けたい」と思っている人に新たな仕事を依頼したとしても、モチベーションが低下してしまう可能性があります。しかし「今とは違う仕事に挑戦したい」と思っている人に新たな仕事を依頼すれば、前向きに取り組んでもらえることでしょう。

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