他人を動かせない人が繰り出す「ダメな質問」

相手のインセンティブを知ったほうがいい

どうしたら「人に動いてもらう」ようになるのでしょうか(写真 :saki / PIXTA)

心理学者のアルフレッド・アドラーは 「結局のところ、われわれには対人関係以外の問題はないように見える」と言っています。

皆さんの仕事においても、対人関係の問題を抱えてはいないでしょうか。上司が理不尽な指示を出してくる。部下が思うように動いてくれない。自分の考えが周囲にわかってもらえない。取引先とのコミュニケーションがうまくいかない。顧客やユーザーからの要望にうまく応えられない……。

アドラーが言うように、仕事の悩みもそのまま人間関係の悩みと言い換えてもいいぐらいですね。

私はマッキンゼーでの仕事のなかで「問い」の大切さを学びましたが、その後、エグゼクティブ・コーチングの仕事をするなかでも、“仕事の悩みも「問い」を立てることでコントロール可能なものに変えられる”と考えるようになりました。

つまり、「問い」は「人に動いてもらう」ためにも大きなツールになりうるのです。身近に使えるものを例に、紹介していきましょう。

「どうしてやってくれないの?」と言ってはいけない

たとえば、誰かに仕事を依頼したとしましょう。その人が、自分の思ったやり方で仕事をしてくれなかったとき、あなたは何と言うでしょうか?

A:「どうしてやってくれないの?」

B:「なぜ、そうしたの?」

人を動かす問いで大事なのは、「自分がジャッジしない」ということです。自分が頼んだことを相手がきちんとやってくれなかったときに「どうして、やってくれないの?」と問うのは、その根底で「あなたがやったのは悪いこと」と相手に対してジャッジしてしまっている、ということになります。

次ページ頼んだことをやってくれなかったのはどうしてか
関連記事
トピックボードAD
人気連載
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • いいね!

※過去1週間以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※週間いいね数のランキングです。

トレンドウォッチAD
認知症薬の功罪<br>その飲み方は安全か

認知症患者は増加中。認知症薬は進行を遅らせる効果が期待できるが、副作用が深刻。薬漬けを招き、寝たきりも。生活の質を損なっては元も子もない。何のために薬を使用するのか。