自動車業界、国内増産投資も賃上げも困難

自工会の豊田会長、自動車関連税の引き下げを要望

日本自動車工業会の豊田章男会長(写真は5月8日のもの、撮影:風間仁一郎)

歴史的な円安回帰でも、国内設備投資の増加も賃上げも難しい――7月11日の定例記者会見で日本自動車工業会の豊田章男会長(トヨタ自動車社長)は、このような厳しい見通しを示した。

景気の本格回復に向けては国内設備投資の増加が欠かせず、製造業で最大のセクターである自動車業界への期待も高い。すでに為替水準も、実質実効レートではリーマンショック前の水準を超える円安で、1985年のプラザ合意前のレベルに戻っている。為替面では歴史的な輸出競争力を持ったといえる。

円安で輸出競争力回復も増産投資には慎重

ただ、自動車各社の基本方針は消費地での現地生産。すでに新興国を中心とした世界各地で増産投資を着々と進めている。豊田会長は、自動車の国内販売台数が前年比マイナスで推移し、国内生産能力に余剰がある状況では、たとえ設備投資減税等があったとしても、国内で増産投資を行う状況にないと強調した。

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