留学生活は大変。でも人生最善の選択だった

留学から1年を振り返って感じたこと

アメリカの大学というと、ハーバードなどのアイビーリーグばかり注目されるが、ほかにも一流校は多い。その代表格がリベラルアーツカレッジだ。知識詰め込み式ではない、考える力を養う教養教育により、多くのエリートを輩出している。トップリベラルアーツカレッジではどのような授業が展開されているのか。東大をやめ、全米No.1のリベラルアーツカレッジに入学した著者が、現地からレポートする。

今年8月から留学される方は、そろそろ何を持って行こうかと考える時期だと思います。しかし考えすぎは禁物です。必要最低限の物を持って行きましょう。私は、学年末に部屋を空けなければいけないというときに、20本のスティックのりを発見して、1年前の自分は何を考えていたんだ、と思いました(結局、1本も使いませんでしたが……)。

なんだかむなしくなったので、レターセットを買ってお世話になった人たちに手紙を書いて、封筒に入れるときにのりを使いました。

それでは前置きはこのくらいにして、今回は私が留学の1年目に思ったことをまとめていきたいと思います。

勉強は慣れが大事

日本とアメリカの勉強の違いはいろいろありますが、振り返ってみて言えることは、「どんな教育形態でも慣れが大事」ということです。

日本の教育をずっと受けてきた私のような人は、アメリカの授業での発言重視は「英語できないからひよってしまうなあ」と思っていたのですが、「日本でもこんな授業があったとしたら、果たして私は発言するのだろうか?」と考えてみると、きっと発言しないでしょう。要するに、「何か発言をしなければならない」というプレッシャーの下、何回も何回も挑戦をしていく中で、ようやくまともなことが言えるようになるものであって、決して、語学ができる、できないということだけではないということです。

逆にアメリカの学生たちは、暗記が苦手です。私自身、点取りゲーム(試験の成績重視のこと)から1年間外れていたので、日本の友達が試験勉強しているのを見て、こんなにたくさんの勉強をよくやっているな、と驚きました。

これは勉強だけでなく、運動でも同じです。

たとえば、テニスの一流選手でも、バスケも一流並みにできるとはかぎりません。だから、ずっとテニスをやっていた人が、バスケを初めてやってみてうまくいかないからといって、劣等感を抱く必要がないように、ずっと日本の教育を受けてきた人が、アメリカで少しうまくいかなかったからといって、卑屈に思う必要もないように思います。

一方で、テニスで鍛えた足腰がバスケにも役立つように、日本の教育で培った力というのは、アメリカでも通用するものもあります。やはり知識は思考のうえで基礎となるものです。どれほど賢い人でも、基礎知識がなければ何も考える素材がありません。そのため、日本の教育とかアメリカの教育とかで線引きをしてしまって、どっちが良い悪いなんて話をするのはナンセンスで、教養という大きな視点を持つことが大事なのではないかと思います。

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