自由すぎる!有名哲学者たちの「恋愛と結婚」

「逃げ恥」とは一味違う"契約結婚"をした人も

「結婚」について、歴代の哲学者たちはどう答えを出していたのでしょうか(写真 :sasaki106 / PIXTA)
私たちの日常で、疾病・ケガの問題、借金といったカネの問題など苦しいことはたくさんありますが、その中でもダントツに難しさを感じるのは人間関係ではないでしょうか。
なかでも、一人の相手とじっくりと対峙し関係を結ぶ「結婚」は、人生の大決断。肩に重くのしかかってくる責任や重圧、結婚のメリットやデメリットなどを考えれば考えるほど、何がベストな選択か、わからなくなってしまうことも。
そんな「結婚」について、歴代の哲学者たちはどう答えを出したのでしょうか。私たちにさまざまなヒントを与えてくれるかもしれない彼らの思想と人生を、『超訳 哲学者図鑑』などの著書を持つ富増章成氏が解説します。

夫婦の信頼関係は「契約結婚」から?

●サルトル
僕たちの恋は必然的なものだ
だが、偶然の恋も知る必要がある

 

フランスのサルトルとボーヴォアールは、映画の題材にもなった優秀な哲学者カップル。この2人の結婚は、やはり、普通のものではありませんでした。1929年の秋、ルーブル博物館のベンチで、サルトルはボーヴォアールに2年間の「契約結婚」を申し込んだのです。

「契約結婚」というと、昨年人気だったテレビドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」を彷彿とさせますが、家事代行で住み込みをするというその設定とはちょっと違います。2人の契約は、2年間は2人一緒にパリに住むが、それを過ぎればお互いに自由に好きなところで暮らし、もしまた2人がばったり会ったら再び共同生活をしよう、というもの。サルトルは、人間は偶然的な恋愛も必要であると主張し、お互い別の相手との一時的な恋愛を縛らないようにしよう、と提案したのです。

なんだか男にとって都合のいい話に思える奇妙な契約ですが、彼らは法律や社会の常識にとらわれない新しい男女の関係を作ろうとしていたのでした。

でも、ボーヴォアールは、「もしサルトルが『24カ月後きっかりに、ギリシャのアクロポリス神殿の上で午後5時に会おう』と言ったら、きっかりとその時間を守って再会する確信がある」と思ったほど、この契約を大切にしていたそうです。

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