出世できる人は「ここぞの日」を知っている チャンスは、準備をしている人がつかむもの
よく「幸運の後ろ髪をつかめ」と言うが、実際は「流れ星に願いを唱える」のと同じくらい難しい。流れ星はいつ流れるかがわからないからだ。
いま自分が直面している事態のどこにチャンスがあるのか、さっぱりわからないのも同じで、外部からやってくるチャンスをとっさにつかむには、人並み外れた反射神経が求められる。
「チャンスは準備をしている人がつかむもの」と言うのは『決定版 出世のすすめ』の著者、佐々木常夫さんだ。あるいは「チャンスをおびき寄せる」と言ってもいいのかもしれない。
重要な日を逃さないためのスケジュール管理
――会社には「出世をするために重要な日」というのがあるそうですね。
出世をするなら、それなりの成果が必要ですよね。何かのプロジェクトで結果を残したとか、組織改革を行なって成功させたとか。
運がよければ、突然大きなプロジェクトを任されることになったなんていうこともあるかもしれませんが、いつまで待っていても、そんな日は来ないかもしれないでしょう。待っているだけではいささか受け身過ぎますね。
たとえば自分がやりたいプロジェクトがあって、それを通したいのであれば、そうなるように計画的に動くんです。それが重要な日を逃さないための計画性ですね。
会社では年度ごとに繰り返し、同じ時期に同じことが行なわれます。予算案を提出する時期。来期の人事を決める時期。株主総会が行なわれる時期、新規事業を検討する時期、事業の見直しが行なわれる時期。重要なことの多くが、こういう時にトップマネジメントによって決められているわけです。
――つまり、そこにチャンスがあると。
そうです。「本日の議題」にのぼらせる。ここは、チャンス・メーカーとしての腕の見せ所でしょうね。
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