3億円を持つ73歳の堅実で豪快な金銭感覚

2カ月で250万円をゴルフに投じても割安

「割高が嫌いで割安が好き」なのは富裕層の特徴です(写真:PHOTO NAOKI / PIXTA)
欧米ほどではないが、日本でも広がる貧富の差。そのうち昨今、特に注目の集まるテーマが「貧困」だ。東洋経済オンラインでも貧困に苦しむ人たちの実態を数本の連載で追っている。
一方、貧困世帯の対極には「富裕層」がいる。彼ら、彼女たちはどのようにお金持ちになり、どんな日常を送っているのだろうか。本連載では富裕層ビジネスを知り尽くした筆者が、お金持ちのリアルにフォーカス。その第3回をお届けしよう。
(編集部)

3度のメシよりゴルフが好きで

今回は私の会社が展開している富裕層ビジネスで出会った福岡県在住の、岡西孝司さん(仮名)を紹介しよう。現在は所有ビルの管理会社を経営している。3年前に奥様とは死別され、30代の長男と長女はそれぞれ独立。3度のメシよりゴルフが好きな73歳男性だ。

岡西さんはもともと名古屋で鉄鋼関連商社のサラリーマンをしていたが、今から35年前に地元福岡に帰郷し独立した。貸金業を営む傍ら、始めたのが未公開株式に投資するエンジェル投資。「カネのないカネ貸しだよ、俺は」と本人は言うものの、奥様と二人三脚で地道に続けた貸し付けと回収で、3億円前後の資産を作った。

私自身岡西さんとは10年ほど前に知り合ったが、傍目に見ていると本当に堅実な経営をしてきたことがよくわかる。

「銀行から借りたおカネを貸付し、その金利差を利ざやにしていく」というのが、岡西さんのスタンス。シンプルなビジネスで、躍動感がないかもしれないが、着実にひと月ひと月数十万円から数百万円の利ざやを積み重ねて作った資産といえる。

とても重要な役割を果たしていたのは亡くなった奥様だ。岡西さんが「これは貸し付けても必ず回収できる」と判断した案件は必ず奥様に相談、奥様はいわゆる占い師にも相談して最終判断した。

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