焼き肉の美味しい食べ方は部位別に全く違う メニュー細分化で今さら聞けない基本を解説

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ポン酢で食べるということではまず、しゃぶしゃぶと相性がいい部位です。しゃぶしゃぶでよく登場する黒毛和牛霜降りの部位は、ロースの王様、リブロースです。サーロインの隣で、もっとも厚みのある部位で霜降りが入りやすく、適度な脂肪分を含みます。うま味があり、肉質もきめ細やかで肉の風味はトップクラスですので、ポン酢で食べることで、さっぱりといただけます。

ミスジは肩甲骨の下の部分のお肉で、大きな牛でも1頭からほんの少ししかとれない希少部位です。うでの部位ではいちばん霜降りの部位になります。お刺身やタタキで提供される部位ですので、サラッとミディアムレアで焼いて、ポン酢でさっぱりいただきたいですね。

塩とレモンで食べる[タン、ハツ]

ファーストオーダーの鬼定番、タン塩はもちろん、レモンに合う部位です。『焼肉革命』によれば40年前に叙々苑で開発されたメニューと食べ方で、現在もタン塩とレモンは定着し、スターターとして存在感抜群ですので、あえて異を唱える必要はありません。

ハツも塩とレモンに合う部位です

もう1つは「『焼肉の注文』今さら聞けない基本中の基本」(11月24日配信)でもおススメしました鮮度の高いハツです。鮮度の高さを選ぶのは、切り口が緩んでいない、エッジが効いている新鮮なハツはお刺身でも食べられます。脂は少ないですが、甘みがあり、細い繊維質なので、塩とレモンで食べることで、コリコリとした食感が楽しめることもあり、次世代のスター部位候補だと思います。

塩昆布で食べる[タン先]

タン先を長めに切って、塩昆布を巻いての食べ方をおススメします。タンは一括りにされがちですが、大きく3つの部位に分けられます。根本の部分が柔らかくタン元、タン全体からすると真ん中のタン中、そして、舌先に該当するタン先になります。タン先の特徴としてはタン元に比べると、少し硬めになります。薄めにスライスして、塩昆布を巻いて食べると、定番のレモン塩で食べるのとは、違う味わい、食感を楽しむことができます。タンという部位は食感は面白いのですが味は淡泊なので、うま味の宝庫、昆布との合わせ技は単に塩で食べるより、うま味を増すと考えられます。

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