文系にプログラミングが必要な本質的な理由

大人の悩みにも「9歳の壁」にも役に立つ

昨今では、プログラミング教育が「9歳の壁」に対して役立つのではないか、と一部で議論されています。「9歳の壁」とは、その名のとおり、9歳児、10歳児が直面する学業上の壁のことです。

日本の義務教育では、小学校低学年までは「具体的に目で見て確認したり、理解できる学習」が中心ですが、小学3年生、4年生になると、たとえば算数であれば「割り算」や「分数」「少数点以下の計算」といった、「九九を応用して論理的に考えること」が求められる計算が出てきます。その結果、3、4年生を境目に学習につまずく子どもが増えてきます。これが「9歳の壁」です。

この壁に対して、ゲーム感覚で学ぶことができ、かつ論理的思考力を養えるプログラミング教育が役立つのではと期待されているのです。

問題解決力が身に付く

プログラミングを学ぶと「問題解決力が身に付く」とよくいわれます。なぜなら、何らかの問題や課題をコンピュータを使って解決するには、あらゆることを正確に把握したうえで指示しなければならないからです。

問題や課題の内容には大小ありますが、解決に至る工程(ルート)はおおむね次のとおりでしょう。

問題の認識 → 情報収集・分析 → 方針の検討 → 実行

この工程に、行動力やコミュニケーション能力などが加わって高い問題解決力につながってきます。

プログラミングの作業工程には、上記の問題解決の工程と重なる部分が多くあります。そのため「プログラミングを学ぶこと = 問題解決をシミュレーションすること」となり、継続的にプログラミング学習を繰り返すことによって問題解決力が向上していくのです。

たとえば、東京駅から渋谷駅徒歩10分のクライアント先まで40分以内で行かなければいけない場合、最適な経路を考えるのもプログラミングの一種です。

タクシーやバス、電車や徒歩などの移動手段がありますが、出費や所要時間、遅延のリスクなどを考慮して随時ベストな選択をする必要があります。たとえばAは電車(山手線)と徒歩、Bは電車とバス、Cはタクシーだとすると、出費も気にせずいち早くたどり着きたいのであればC、安さのみを考えればA、出費を抑えつつ徒歩の時間も短縮するにはBの手段となります。実際には、現在の時刻や電車の時刻表、乗り換え時間なども加味する必要があるので、これらをしらみつぶしに検討していくのは時間がかかります。

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