文系にプログラミングが必要な本質的な理由 大人の悩みにも「9歳の壁」にも役に立つ

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プログラミングのスペシャリストは世界中にごまんといるのですから、これからプログラミングを学びはじめる人全員が、そういったスペシャリストを目指す必要はありません。ルールや仕組みを考えることのほうが何倍も楽しく、そしてやりがいのあることだと思います。

プログラミングは誰でも習得できる

『プログラミング入門講座』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)

脳科学や認知科学、学習科学は日々進化しており、世界中で、より効率的かつ効果的な学習方法が研究されています。その対象は、プログラミングの学習にも当てはまります。そして今では、誰もが楽しく、遊ぶような感覚でプログラミングの基礎を習得できるようになりつつあります。

世の中には無料で使える学習ツールもたくさんあります。無料だからといって侮ってはいけません。拙著『プログラミング入門講座』でも紹介していますが、とても良くできたものが多く、楽しみながらプログラミングを学んでいくことができます。

「プログラミングは理系のもの」と考えている人も少なくないと思いますが、プログラミングの基礎の習得には、文系・理系はまったく関係ありません。男女の差も、職種も業種も関係ありません。小学生以上であれば、年齢もそれほど関係ありません。小学生でiPhoneアプリを制作して世界に向けて販売している少年もいれば、70代から学びはじめた人もいます。必ず習得できるものなので、ぜひ取り組んでいただければと願っています。

米田昌悟 コードキャンプ取締役/COO

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よねだ しょうご

豪州Griffith大学卒業。大手ネット広告代理店の勤務を経て、大前研一氏が代表を務める株式会社ビジネス・ブレークスルーにて日本初の海外MBAプログラムBond-BBT MBAの運営/マーケティング業務に従事。オンラインMBAとしては東アジア初となる、世界中でも5%のビジネススクールしか取得できない国際認証AACSBの取得に貢献。その後株式会社トライブユニブ(現:コードキャンプ株式会社)の創業に参画し、取締役に就任。現在は大手企業の幹部候補向けに研修の企画・実施など、プログラミングをはじめとしたテクノロジー人材育成に務める。またプログラミング初心者を応援するメディア「Code部」の立ち上げを行い、世界のプログラミング教育事情から学習方法など、企画全般に携わる。

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