機は熟した。
急上昇している相場は、いよいよ反転を始めるのではないか。
今週の13-14日はFOMC(米公開市場委員会、現地時間)、来週(19-20日)は日銀金融政策決定会合。トランプ政権の国務長官もエクソンモービルCEO(最高経営責任者)のティラーソン氏に決まり、すべてが動き出す時が近づいている。ダウは大幅高。ここ数日加速し、出来高も膨らんでいる。円も一段安。日本株も上昇加速。日経平均株価2万円台が見えてきた。この上昇相場が反転する時が、いよいよやってきたと予想する。
「カミカゼ」を欲していた金融業界
なぜか。まず、なぜ、相場は一気にリスクオンとなり、それが加速しているのか。トランプが大統領になったからだ。
ではなぜ、それでリスクオンなのか。皆がそうしたかったからだ。
トランプによる法人税、所得税減税、公共投資、ドル安政策、そして人事からいって金融界が支配する政権、政策になりそうだからだ、ということを指摘する人々が多い。なかでも人事を見ると金融関係者ばかりで「マーケットに都合の良い政策になるのではないか」という期待感が大きく、それが株価などの上昇加速の要因であると人々は言うであろう。
しかし、根底にある理由は「投資家たちがリスクオンにしたくて、うずうずしていたから」だ。
なぜ彼らはリスクオンにしたくてたまらないか。
それはマイナス金利、世界的な低金利となったからだ。運用難で、金融界では運用担当者も、アナリストも大幅なリストラが進んでいる。2008年のリーマンショック後、この流れは変わることはなかったが、今年はそれがさらに加速した。窮地に追い込まれた金融業界は、何かカミカゼが欲しかったのだ。
それがトランプだったのだ。
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