「上司への尊敬」を重視する若手社員の育て方

常に居場所を求める彼らの特性を見極めよう

既存のやり方をいつまでも続けていてはいけません(写真:xiangtao / PIXTA)

「会社を変えたい」「次の一手に打って出たい」と考える企業にとって、次世代リーダーの育成は喫緊の課題です。その一方で次世代リーダーとして期待される最近の若い世代について、中堅層以上のビジネスパーソンや経営者などから、「何を考えているのか、さっぱりわからない」といった声を聞くことが少なくありません。

若手リーダーの育成を考えるには、まず、最近の若手社員の「特性」を知る必要があります。彼らをよく理解し、強みを活用して成長に結びつけてこそ、リーダーとして育成できると考えるからです。

若手世代に「失敗を恐れるな」は通用しない

最近の日本の若手世代には、人と人とのつながりを重視し、相手につくし、つくされることで絆を深める傾向があります。大手広告代理店アサツーディー・ケイで、若者をターゲットにしたブランディングやマーケティングを行う藤本耕平さんは、彼らを「つくし世代」と呼んでいます。

若手が“相手につくす”のは「相手を喜ばせたい」という動機がある一方、「自分の居場所を失わないため」というのも大きな動機となっています。SNSなどのデジタルメディアの普及で、顔を合わせずとも多くの人とコミュニケーションできるようになり、コミュニケーションのコストが大きく下がりました。

その半面、ハイリスクにもなっています。人とのつながりを重視するあまり、たとえば、LINEの「既読スルー」が、深刻なトラブルに発展することもある。また、ツイッターで失言や失敗をしたら、どんどん拡散され、しかも永遠に残る。1回の失敗が命取りになり、自分の居場所が簡単になくなる可能性があるからこそ、つねに「居場所をつくらなければならない」という危機感を持っているのです。

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