「逃げ恥」で話題の家事代行は共働きを救うか

年30万円を使う男が明かす使い勝手と合理性

家事は重労働。「逃げ恥」では新垣結衣さん扮する主人公が月給19万4000円で雇われています

TBS系で放送中の連続ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」(火曜夜10時~)が絶好調だ。視聴率は回を追うごとに右肩上がりで、番組のエンディングで流れる「恋ダンス」も多方面で話題になっている。

ストーリーは大学院を卒業するも内定ゼロ、派遣社員となった主人公・森山みくり(新垣結衣)が契約期間終了で仕事を失ったことをきっかけに、「プロの独身」津崎平匡(星野源)の家で家事代行として働くことに。その後、偶然に偶然が重なったことで2人は「契約結婚」をすることとなり、みくりは津崎の家で住み込みの家事代行として働き始める……という何とも不思議な内容だ。

ずいぶん前の話になるが、2011年には松嶋菜々子さんの主演で話題になった「家政婦のミタ」もストーリーも設定もまったく違うが住み込みで家事を行う三田が主人公だった。

まだまだ日本で浸透しているとは言えない

ただ、ドラマで話題になっても家事代行サービスは日本で浸透しているとは到底言える状況ではない。総務省のデータによれば家事サービス(家事代行サービス)への年間平均支出額は1000円以下の状態が2000年から2015年までずっと続いている(家計調査(家計収支編)・二人以上の世帯 総務省統計局より)。家事代行サービスの1時間当たりの利用額はおおむね2000円から3000円程度だ。年間で平均1000円以下という事は、ほとんどの家庭は家事代行サービスを一度も使っていないことになる。

拙著『一生おカネに困らない人 死ぬまでおカネに困る人』ではおカネの使い方に関する項目で家事代行の利用について触れた。独身生活を送っている自分自身は家事代行を利用している。料理をするのは好きだがそれ以外の家事は一切やりたくないというのが希望で、おかげでほぼそのとおりの生活ができている。その対価として今年、家事代行サービスに費やした年間30万円のコストは十分妥当というのが自分なりの判断だ。

一方、最近、家事の負担が原因となっている夫婦喧嘩の記事をネットで見かけることがたびたびある。家事や子育てで時間の無い共働きの夫婦がケンカになる状況は当事者にとってはもちろん深刻だが、家事代行サービスをうまく活用できれば問題は軽減できるかもしれない。すべての家事や子育てを家事代行にお願いできるわけではないが、少なくとも掃除・洗濯などのルーチンワークは問題無く任せられる。家事の押し付け合いによるケンカを防ぎ、子どもと触れ合う時間や夫婦の時間を確保するために、おカネを使うのは悪いことではない。

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