アドビが「2ケタ成長」を続けられる根本理由 変革を恐れないからこそ進化がある
顧客体験がより重要になっている
――近年、顧客のニーズはどのように変化していますか。
コンテンツにはライフサイクルがある。それは、創造から始まって管理、分析、そしてマネタイズとあるわけだが、多くの顧客がこれを一貫してできるようになることを求めている。多くの業界で「ディスラプション(破壊)」が起こっており、これに対応するためには顧客体験を高めなければならないと感じているからで、それに対応するには(コンテンツ制作とマーケティングに)一貫性が必要となってきている。
顧客がアドビを信頼する理由のひとつは、われわれ自身がデジタルマーケティングを通じて、自らのビジネスを変革してきたことがあるだろう。顧客はアドビがどうやって変革したのかを知りたいと考えているし、われわれも各企業がどういった課題に直面しているのかを理解しながら、イノベーションを続けられるように支援したいと考えている。
――具体的には、どういったニーズが出ているのですか。
どの企業も顧客体験をよりよくしたいと考えている。そのうえでの課題はいくつもある。たとえば、その顧客体験は説得力があるか、パーソナル化されているか、そして使い勝手がいいか。また、どこでも、何を通じてでも、同じ体験をできるかどうか。企業にとっての課題はまず、同じような体験を、チャネルや方法にかかわらず、できるようにすることだろう。
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