「保険が下りない」想定外の事態を避ける知恵

医療保険の「3大疾病」保障はこんなに違う

保険選びで重要なのは、コスト(保険料の支払い)とパフォーマンス(給付金や保険金などの受け取り)のバランスだ。パフォーマンスをみる際には、想定した給付金をしっかり受け取れることが前提となる。

しかし最近、「下りると思った保険が下りなかった、と言って相談に来る人が増えている」(保険に詳しいファイナンシャルプランナーの國松典子氏)という。特に多いのが、医療保険の「3大疾病保障」をめぐる相談だ。

「3大疾病」に上皮内がんは含まれるか

「3大疾病にも手厚く備えられます」――。最近、保険各社は「3大疾病」の保障を充実させた医療保険の販売に力を入れている。3大疾病になったら一時金を給付したり、入院給付金の支払日数を無制限に延長したりする。特約で付いているものもあれば、主契約に含まれているものもある。

だが、この疾病の範囲が保険商品によって微妙に異なっていることを、知らない保険加入者は多い。

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3大疾病とは通常、「がん」、「心疾患」、「脳血管疾患」の3つを指す。日本人の死因の1位、2位、4位を占める深刻な病気だ(厚生労働省『人口動態統計』より)。現在は3位が肺炎となっているが、2010年まで約50年にわたって、がん、心疾患、脳血管疾患が3大死因となっていた。

この3つの疾病について、保険会社が対象としている範囲はこうだ。

まず、がんについて。上皮内がんを保障の対象にしている保険と、そうでない保険がある。上皮内がん(上皮内新生物)とは、臓器の表面を覆う上皮内に腫瘍細胞がとどまっているもの。上皮の一番下にある基底膜を破壊し、より深い下部組織まで腫瘍細胞が入り込んでいる、がん(悪性新生物)と区別されることがある。

この上皮内がんになったとき、一時金が給付される保険と、給付されない保険があるのだ。

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