花王-カネボウ連合の誤算

美白化粧品回収で、資生堂との“王座争い”に悪影響も

資生堂と国内化粧品市場の“王座”を争う花王-カネボウ連合に、誤算が生じている。

花王傘下のカネボウ化粧品は7月4日、東京都内で緊急会見を開き、一部の美白スキンケア製品の自主回収を行うと発表した。美白成分「ロドデノール」が配合された「カネボウブランシールスペリア ホワイトディープシリーズ」など、54品目(=タイトル下写真=)が回収の対象となる。

ロドデノールは、カネボウが独自に開発している美白成分だ。メグスリノキなど植物に含まれる天然成分をもとにしており、シミ・そばかすの原因であるメラニンの生成にかかわる酵素の活性化を抑制する働きがある。2008年には、厚生労働省から医薬部外品有効成分としての認可も受けた。

「肌がまだらに白くなった」

ところが今年5月、このロドデノール配合の製品を使用し、「肌がまだらに白くなった」という3件の症例が、皮膚科医からカネボウに報告された。これを受け、カネボウの研究員が実態調査を開始。6月には同様の症例が2011~13年にかけ34件あることが判明し、医薬品の副作用被害情報などを収集する「医薬品医療機器総合機構」に報告書を提出。その後、カネボウと親会社である花王のそれぞれの経営会議を経て、該当商品の自主回収に踏み切った。

今回の商品回収においては、ドラッグストア、百貨店などの店頭にある商品はもちろん、家庭で使用されている商品も対象としている。今後新聞広告や店頭で回収への協力を呼びかけるほか、住所を把握している顧客に対してはダイレクトメール等での呼びかけも行う。

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