“起業力”をビジネスに生かす イノベーションを生む知識コミュニティ

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革新、イノベーション——。ビジネスの現場で当たり前のように耳にする、これらの言葉。しかし、言葉を知っているだけでは何の意味もない。リーダーたるもの、これらを成功へと導き、結果を出すために、「自分ごと」として向き合い、実践する必要がある。それを生み出すファクターのひとつが、企業家活動をテーマにする講義で浮き彫りになった。

起業家活動の実態を見つめビジネスに生かす

今回、伺ったのは法政大学大学院経営学研究科の稲垣京輔教授による「起業家活動」に関する講座。具体的には、「国内外で発展してきた起業家やベンチャーに関する経営学、社会学研究の理論的枠組みや事例を参照する」という内容だ。

そして、事業創造の担い手である起業家の活動の実態を明らかにすることで、近年の日本に見られる組織現象に対して、より深い理解力、観察力を養うことを目的としている。

1年をかけて開催される講義の第8回目である今回のテーマは「インキュベーションと起業家活動の活性化」について。

直接的なテーマは、起業支援、育成という「インキュベーション」の課題と対策を明らかにする講義内容であったが、そこにはイノベーション実現やプロジェクトチームのパフォーマンス向上へのヒントが隠されていた。

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