節約下手な人は「ときめき」で買い物している 「要・不要」と「今月の残金」を直視せよ
著名なFPやマネー専門家からこんな言葉を聞くことがある。「コツコツ節約しても無意味だ。それではおカネは貯まらない」……はたしてそうだろうか?
私はそうは思わない。なぜなら、われわれは年間に入ってくる収入以上の金額を貯めることはできないからだ。入るおカネに対し使うおカネが少なければ少ないほど、おカネは残る。小学生でもできる計算だ。
少なくとも私自身は節約だけで1000万円の貯蓄を実現した。株のデイトレもFXも不動産投資も不要。無駄な出費をしないことを心掛けただけだ。
ではなぜ、おカネを貯めることに悩む人が多いのだろう。それは、世の中がおカネを使わせる誘惑に満ちているかということに尽きる。それを私は「オトクのワナ」と呼んでいる。
どんなワナがあるかについては、その対処法とともにまとめた著書『「3足1000円」の靴下を買う人は一生お金が貯まらない』でも書いたが、まずは貯めることに熱心な人が陥りがちな「家計簿の落とし穴」からお伝えしようと思う。
家計簿に使ったおカネを書いている人は貯まらない
ショックを受ける人がいるかもしれないが、家計簿をつけることと貯蓄ができることは、まったく無関係だ。本来、家計簿で管理するのは、貯蓄を先取りした後のおカネのはずだからだ。
細々と使ったおカネを記録したり、楽ちんだからと家計簿アプリでレシートを読み込んでも、実際のところ、後からそれを見返す人がいるだろうか? すでに手元にないおカネを振り返っても、戻ってくるわけではない。
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