起業ブーム再び!今、“81世代”が面白い

YJキャピタルCOO 小澤隆生氏に聞く

ソーシャル、スマートフォン、クラウドなどの普及を追風に、起業ブームが再び訪れている。現在の起業ブームの特徴はどこにあるのか。ヤフーが2012年9月に設立したYJキャピタルでベンチャー投資を担当する、小澤隆生取締役COOに聞いた。

81世代はバランスがいい

――最近、起業がブームになっていますが、最近の起業家の特徴はありますか?

以前は、俗に言う、「76(ナナロク)世代」が中心でしたが、最近は「81(ハチイチ)世代」が面白いですね。

81世代は、今、31、32歳ぐらいですが、長い人では5年ぐらいビジネスをやっているので、練れています。27、28歳で起業して、3~4年サービスを運営したところで、今の好景気を迎えたという、すごく運がいい世代です。この世代がひとつのボリュームゾーンで、それに続くのが、リブセンスの村上太一さん(26歳)の世代ですね。彼は、特別早い成功者ですが。

――81世代の代表例は誰でしょうか。

いっぱいいるんですよ。たとえば、私が知ってるのはnanapi(ナナピ)の古川健介さん、Pixiv(ピクシブ)の片桐考憲さん、Cyta(咲いた)を運営するコーチ・ユナイテッドの有安伸宏さん、株式会社クララオンラインの家本賢太郎さん、株式会社コミュニティファクトリーの松本龍祐さんなどです。「81世代の会」みたいなものがあって、みんなで仲良くやっているみたいですよ。

――81世代の特徴は?

サラリーマン経験もあるので、金融や企業の筋の話もしっかりできる。あまり若いと、勢いはあっても実務面で多少の若さが出たりしますが、30歳ぐらいだと悪いときも知っているので、バランスがちょうどいい。この世代から、何人か成功者が出てくるんじゃないでしょうか。

――ヤフーは今、どんな分野のベンチャーに投資していますか。

全部ITですね。事業領域としては、ヤフーではスマートデバイスと呼んでいますが、スマホの関連です。ほかに、アドテクノロジーやDM系のサービス、それから、eコマースも見ています。

個人的に好きなのは、オイシックスのように、既存産業にITを持ち込んでいる企業です。たとえば、ラクスルは、ITによって印刷業界の受注や仕入れを劇的に改善するサービスを提供しています。もうひとつ、私個人の投資先になりますが、スターフェスティバルは、お弁当や中食(なかしょく)の世界に、純粋なインターネットサービスを持ち込んでいます。こういうタイプのベンチャーもどんどん増えると思います。

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