外国人としてみたい「ぶっちゃけ話」の勘所 英語で正しく愚痴を言う方法

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話題の上司は、ときどきタロウさんの机からペンを勝手に取って、そのまま自分の引き出しにしまってしまうのだとか。知らない間にペンがなくなることがあり、不思議に思ったタロウさんはインク芯に目印のシールを貼るようにしたそう。ある日、その上司がシールの付いたペンを使っているのを発見したので、こっそり引き出しをみたら、タロウさんのペンが4本も出てきたらしいのです。悪気はなく、うっかり忘れてしまうだけなのもわかっているけれど、やっぱりイラッとするそう。今は定期的にチェックしてペンを取り戻しているそうですが、上司はそれすら気づかないくらいに自覚がないとタロウさんは笑っていました。

こんなときは〔I hate it when ~〕という表現が使えそう。

I hate it when my boss takes a pen from my desk and doesn't give it back.
(上司がオレの机からペンを勝手に取って戻さないのがホントに嫌なんだけど

when以降に文(節)を続けて、「〔主語〕が~するのが、すごく嫌だ」という意味になります。whenを使っているので、直訳すると「〔主語〕が~するときは、そのことがすごく嫌だ」という意味なので、いつもすることではないことに使うことができます。

I hate it when my boyfriend is super nice to me when he has a guilty conscience.
(私のカレ、やましいことがあると極端に優しくなるのが超イヤ

I hate it when my girlfriend cries and tries to lay a guilt trip on me.
(ボクの彼女、泣いてボクに罪悪感を持たせようとするのがすごく嫌なんです

I hate it when my boss tells me to work overtime without notice.
(上司が予告なしに残業しろと命令するのがすごく嫌ですね

これはhateではなく、likeのときも同じように使えます。つまり、「〔主語〕が~するのが好き」と言いたいときには、〔I like it when ~〕を使いましょう。

I like it when my husband gives me a gift on no occasion.
(夫が特別な理由もなくプレゼントをくれるのが好きです

I like it when my wife gets me something she knows I'll like when she goes to a store.
(妻が買い物に行って、私が気に入るようなものを買って来てくれるのが嬉しい

I really like it when my boss admits a mistake and apologizes for it.
(私の上司がミスを認めて謝るのはすごくいいと思う

タロウさんもハナコさんも、その上司のことが嫌いなわけではなく、むしろ慕っている様子で、「ダメなお父さん」的なキャラ認定をして、「ほんとにしょうがないよね」と苦笑していました。

あなたがイラッとするものは?

上司の話がひと通り終わると、タロウさんが筆者にWhat annoys you? (先生は何にイラってするの?)と振ってきました。誰か特定の人のことを聞いているのではなく、人の行動などで嫌なものはあるかどうかと言う質問のようでした。そういった「人をイラッとさせるようなもの」のことを英語ではpet peeveと言い、よくWhat’s your pet peeve?(あなたがイラッとするものは何?)と使います。

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