スバル、米国工場増強後の課題

カギは中国ビジネスか

景気回復基調の北米で拡販が進む日本の自動車メーカー。中でも、ひときわ躍進しているのが富士重工業(車名ブランド・スバル)だ。昨年度(2012年度)、スバルの世界販売台数は72.4万台と過去最高を記録。そのうち北米は39万台と約半分を占めた。主力車種「レガシィ」に加え、小型車「インプレッサ」の好調が主な要因だ。

その余勢を駆って、スバルは北米で一段とアクセルを踏み込む。スバルは米国・インディアナ州にある工場の生産能力を、現在の年27万台から16年末をメドに同40万台にまで引き上げるのだ。

スバルの13年度は4月から米国向け販売が始まった新型SUV「フォレスター」(=タイトル下写真=)の貢献で、米国販売は38.5万台(前期比7.6%増)と過去最高を連続で更新する見込み。昨年10月に投入したクロスオーバーSUV(スポーツ多目的車)「XV」が通期で寄与することもあり、世界販売も75.2万台と同じく過去最高を計画している。

今期営業益は1800億円の見込み

業績面では北米好調のほか円安基調を受け、会社側は今年度(14年3月期)の売上高を2兆05000億円(前期比7.2%増)、営業利益1800億円(同49%増)を見込んでいる。今期は前期比1円円安で75億円の営業増益要因となる。ただ、為替の想定レートを90円としていることから、足元のように90円後半の実勢レートが続けば利益が上振れる可能性もある。

一方、米国はスバル車の好調で、現地販売店はタマ不足気味だ。現在、スバルの生産拠点は日本と米国の2拠点のみ。国内の群馬製作所は今夏に年産60.2万台(13年初58.7万台)まで増強するが、塗装ラインの能力が限界に近づくなど「これ以上の増強は容易ではない」(吉永泰之社長)ことから、米国現地工場の増強により、現地での供給難を解消し、一層の拡販を進めることが可能となる。

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