自称デキる男が見逃す「話し方」3つのコツ もしやTPOで話し方を変えていませんか

拡大
縮小

・コツ2:TPOに関係なく、いつも同じように話す

仕事をしているときに、普段、友人や家族に使っている言葉遣いがふいに出てしまった……。そんな経験をしたことはないでしょうか。自分自身、恥ずかしい思いをしますし、相手に「言葉遣いを知らない人だ」と思われ、評価を落とす結果になりかねません。

「僕は朝起きてから夜寝るまで、話し方が変わらない」と語るのは、アナウンス室長を務めた経験をもつ渡部英美アナウンサー。

「毎日が本番」という意識でいることが大事

「職場での話し方と家での話し方はほぼ同じです。家でも敬語で話しますし、部下と話すときも同じ口調です。もちろん、テレビの本番でも、基本は一緒です。なぜなら、テレビに出演するときだけ言葉遣いを変えると、よそ行きの言葉になってしまうからです。だから、『毎日が本番』というつもりでいます。これができると、本番も自然体で話せるから楽なのです」

「小さな旅」で旅人を務める山田敦子アナウンサーも「仕事で使う言葉とそれ以外で使う言葉を使い分けることはしない」と言います。

「アナウンサーになって間もない頃、ある美術展の主催者にインタビューをする仕事がありました。このとき、私は『今回の美術展の“目玉商品”は何ですか?』と聞いてしまいました。美術作品に対するリスペクトがない言い方で、大変失礼なことをしました。なぜ、こんなことが起きたかというと、内部の打ち合わせの段階で度々出ていた“目玉商品”という言葉を無自覚にそのまま使ってしまったからです。気をつけていても、普段から使っている言葉や考え方は、ポロッと出てきてしまうものなのです。この失敗以来、日常で使う言葉にも注意を払い、不用意で乱暴な表現はしないように気をつけています」

普段から乱れた日本語や荒々しい言葉を使っている人は、要注意。仕事中など出してはいけないところで、そういう言い回しが口をついて出てしまいます。言葉は人を表すと言うように、非礼な言葉遣いや乱れた日本語は、その人の印象や評価に直結します。

仕事とプライベートで言葉遣いを分けるのは難しいという前提で、「普段の言葉」に気を配ってみることをおすすめします。それが「感じのよさ」にもつながります。

次ページ場を和ませるダジャレ
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT