Kindle読み放題"急変"、裏にあった「想定外」

他国とまったく違う日本の出版事情

海外に学ぶべき例は多いが、こと出版に関していえば、日本は他国と違いすぎる。「小寺信良&西田宗千佳メールマガジン金曜ランチビュッフェ」よりお送りします(撮影:尾形文繁)

8月31日、朝日新聞デジタルに以下のような記事が掲載された。

アマゾン読み放題、人気本消える 利用者多すぎが原因?

あー、その話か、と思いつつも、多分この話、多くの人は誤解も含めて理解しているのではないか、と思う。

甘かったアマゾンの見積もり

当記事はプレタポルテ(運営:夜間飛行)の提供記事です

そこで、関係者からのヒヤリングをもとに、きちんとした解説をしてみたいと思う。要はこれ、「アマゾンの見積もりが甘かった」「日本の出版の状況は、海外と大きく違っていた」ことが原因だ。

以前も本メルマガのコラムで書いたことがあるように、アマゾンの読み放題サービス・Kindle Unlimitedにはいくつかの支払いルールがある。

一つは、このメルマガも含め、セルフパブリッシング系の書籍が適応されている「KENP」という指標に基づく支払いだ。KENPとは、書籍の内容をある基準に応じてページ単位に換算したもので、読者がKindle Unlimitedから本をダウンロードして読むと、読んだページの分がKENPに換算される。

アマゾンには利用者からの収益をベースにした「KDPセレクト基金」というものがあり、これを読まれたKENPの分(KENPCという)だけ、権利者に分配する仕組みになっている。元の本の価格とは関係がない。だから、どんな本でも読まれたページ分しか入ってこない。

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