戦前並みの“排外主義者”にモノ申す これで東京オリンピックが来るわけない

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それにしても右翼団体の街宣車にしてもそうだが、なぜあの耳をつんざくような大音量で謎の音楽を鳴らしながら罵詈雑言を叫び散らすのが合法的なのか。人道的・道徳的に日本の恥になっているのはもちろんのこと、ここだけの話、選曲も相当ひどい。

できれば街宣車は廃止にしてほしいが、それが無理なら、せめて流す音楽を私の好きな少女時代やT-araのK-popにしてくれないだろうか。

国際志向の日本人と、排外主義に退化する日本人

さて、日本では最近外国人に、特にアジア各国に強硬に出れば愛国的ともてはやされる傾向にあり、それにモノ申せば非国民扱いされるのでメディアで発言しにくい空気が強まっている。

たとえば私が子供の頃は過酷な侵略戦争や南京大虐殺、731部隊の行為などに対し、日本側でも当事者で覚えていた人も多かったからか、まさか否定するような言説はなく、しかしながら積極的に教えられるでもなく、タブー視することが選ばれていた。しかし今や、これらの言葉を語るだけで“反日活動家”扱いだ。このコラムは必ずや大炎上し、私はいわゆる“マジキチ”扱いされながら2チャンネルを漂流することになるだろう。

政治家もメディアもこれらの不穏な空気に触れないようにしている。そこで、まったく空気を読まない、フランス在住のグローバルエリートがズバリ言わせていただこう。この危険な空気の蔓延は、戦前の凄惨な侵略行為からの教訓を伝えてこなかった、日本の戦後歴史教育の明確な失敗を意味する。

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