デキないオトコのトークに潜む致命的「欠陥」 相談も商談も「相手目線に立てるか」が決め手

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デキるひとを観察すると、相談を受けた時の対応はデキないオトコと真逆の3ステップを取っていました。

① 目的確認

「どうしてダイエットしたいの?」「どうして仕事で〜ができるようになりたいの?」。理想と現状のGAPを感じた相談者に対して、まず「理想」を持った理由を聞くのがデキるひと流。「実は来月ステージに立つんです」とか「将来こんな仕事がしたいんです」と、悩みの先にあるやりたいことを自然と語れる空気を作ります。

② シンパシー志向

デキるひとは相談者に対して共感を示します。「ダイエットって続けるのが大変だよね」とか「私も仕事で〜ができなかったことがあるよ」と相談者と同じ目線のコメントを返すと、「そうなんですよ。それでね〜」と、心を開いてより多くの情報を相談者が語ってくれます。

③ 選択肢主義

コタエを押し付けず、客観的な見方や選択肢を伝えます。「来月までに●Kg減らしてステージに立つなら、モチベーション・食事量・運動量の3つでどんなことができると思う?」「将来〜がしたいなら、第一歩として異動する、経験者の話を聞く、会社の外で勉強するとか考えらえるけど、ピンとくるものある?」と考えられる選択肢を提示してもらうと、相談者も納得して自ら答えを決めやすくなります。

ドラえもんは世界最強の商談上手

どうして悩みを解決したいのか、相手の理想を確認し、共感し、選択肢を提示する。デキるひとの相談のコツは、相手に納得感を持ってもらう相手目線トークのお作法にありました。

次に相談がデキないと商談もデキない? 商談でデキないオトコとデキるひとを見分けるお作法考えます。ところでボクは、世界ナンバーワンの商談上手、提案上手は彼だ!と考えているある人物がいます。

「ドラえもん」です。のび太のピンチを救うのにピッタリな道具を、パーフェクトなタイミングでポケットから取り出す。あの「ハイ、タケコプター!」は最高の商談トークです。相談下手なデキないオトコは、「商談」も苦手。相談と同じご託宣トークで残念な「ハイ、タケコプター!」ばかりです。

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