ドルの下値は1ドル94~95円、その後100円へ

ディーラー歴20年の達人が読む為替

好調な米国経済が、95円を前に足踏みをしていたドル円レートを、96円台まで押し上げた。市場には、マーケットは新たなステージに入った、という期待感がある。引き金になったのは、8日の雇用統計の数字だった。非農業部門の雇用者数が前月比23.6万人増と、市場予想の16万人、1月の11.9万人からはほぼ倍増となり、失業率も1月の7.9%から7.7%に低下した。

つい最近までは、米ドルも弱い通貨だった

米国経済は2012年の後半から回復が、目に見えて顕著になっている。もともと雇用部門の回復は最後のステージで現れるので、雇用の回復が続けば米国の経済の堅調さも長続きするのではないかと期待が高まっている。

昨年11月15日、ドル円は1ドル81円を完全に上抜けして上昇をはじめ、その後4か月にわたり上昇、ついに96円台を回復した。しかし一方で、ほぼ同期間、ドルは円以外に対しては弱い状況が続いていた。この間にユーロドルは1ユーロ1.26ドルから1.37ドル、1ポンドは1.58ドル台から1.63ドル台へ、オーストラリアドルは1豪ドル1.02台から1.05豪ドル台に上昇しており、ドルは弱い状況が2か月ほど続いていた。

次ページ今後も日本銀行から目を離すな
関連記事
Topic Board トピックボード
人気連載
Trend Library トレンドライブラリー
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

Access Ranking
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • いいね!

※過去48時間以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※週間いいね数のランキングです。

トレンドウォッチ
行き詰まる東電支援<br>原発最後の選択

賠償費用も廃炉費用も想定から大きく上振れし、東電支援スキームは破綻の瀬戸際。東電の発電所を売却し、その代金を賠償や廃炉費用に充て、東電を送配電会社に再編する構想が浮上。