英語はたった「20の動詞」でぐっと上達する イマイチな「ビッグワード」はもう要らない

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例文の中では、さまざまな言葉を言い換えています。たとえば「起きる」は「wake oneself up」でもいいですが「get up」とも言い表すことができますし、「到着する」も「arrive at the~」ではなく「get to the~」と言えます。

例文のほかにも、まだまだあります。たとえば車を降りるとき、「disembark(降車する)」というビッグワードを知らなくても「get out of a car」と表現すれば良いですし、「board an airplane(飛行機に搭乗する)」は「get on an airplane」でOK。

よく使う言葉で「I got it.(わかりました)」という表現もありますね。

このように「get」なら「get」とひとつの単語を決め、徹底的に取り組んでみるとよいでしょう。getの次はgo、次はcomeと、少しずつ使える動詞を増やしていき20の動詞すべてをマスターしたら、いったいどれだけの表現のバリエーションができるでしょうか。想像していただけるのではないかと思います。

自分の行動や考えをブツブツとつぶやいてみよう

ちなみに、先ほどの例のように、一日の自分の行動や考えをぶつぶつと英語でつぶやく「英語deひとりごと」は、私がオススメしている学習法です。つぶやきを繰り返すうちに、「英語が自分の言葉になっていく」感覚を覚えることができるでしょう。

もちろんビジネスにおいては専門用語や堅い表現なども使う場面があると思いますが、それはその都度、追加して覚えていけばいいと思います。基本を知っていれば応用は簡単です。

ぜひ、「20の動詞」をマスターして、ビジネスでもプライベートでも、どんな場面でもスラスラと話せるあなたに変身してください。

(構成・山岸美夕紀)

佐藤 洋一 英語学習コンサルタント

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さとう よういち

東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得満期退学。現在、東洋大学、青山学院大学、明星大学、放送大学で非常勤講師をつとめる傍ら、関東、関西、北九州圏を中心に、日本国内のグローバル企業で英語学習コンサルティングを行っている。2016年からは朝日カルチャーセンターでの講座も担当。また、教育者ネットワーク事業「教育復興フォーラム」を主催している。おもな著書に『英会話 瞬速応答トレーニング オフィス会話編(スキマ時間でスマ勉!)』(コスモピア)、『第二言語習得論に基づく、もっとも効率的な英語学習法』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『リアルな現場でそのまま使える失礼にならない「ビジネス英語」言い換え辞典』(日本実業出版社)、『グローバルビジネス英会話 Basic』(アルク 共著)、『英語は20の動詞で伝わる』(かんき出版)などがある。

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