熱中症対策としては「水分補給が最重要」と呼びかけられてきました。加えて近年では、少量の塩分も一緒に摂ることが推奨されていますね。ところが、腸内環境の悪化から来る熱中症には、水分補給だけではケアしきれません。腸内の毒素を減らし、腸管バリアの働きを正常に戻す対策を打つ必要があるのです。
そのためにはまず、腸内にある善玉菌を活性化させること。そこで、発酵食品や食物繊維の摂取が大切になります。食物繊維は老廃物の排泄のお手伝いをするほかに、腸内のバリア機能を強化する役目もあります。腸内のバリア機能が強化されるだけでも、有害物質が体に回りにくくなり、熱中症予防につながりますよ。
「腸内環境を整える最短距離」は?
近年では、発酵食品と食物繊維を同時摂取するのが「腸内環境を整える最短距離」として注目されています。さまざまなラインナップが揃うコンビニなら、組み合わせ自在ですね!
〈みわ子流、「腸からの熱中症」を予防するコンビニ飯!〉
・納豆巻き、キムチ納豆巻き
納豆やキムチは発酵食品の代表格ですが、納豆にも、キムチの材料となっている野菜にも、食物繊維が豊富。一品で「発酵食品 + 食物繊維」が実現できます。
・ヨーグルト + カットフルーツ
ヨーグルトも発酵食品の代表格ですが、フルーツソースなどではなく、果物そのものが摂れるカットフルーツと一緒にいただきましょう。
・サラダ + 和風ドレッシング
サラダは当然ながら野菜を食べるので食物繊維が摂取できますが、ドレッシングは、酢、醤油など発酵調味料が使われているものを選びましょう。
・冷やし甘酒
甘酒は「飲む点滴」と呼ばれ、20種類以上のアミノ酸が摂れるなど、栄養満点! 炊いたご飯(米)が原料ですが、ご飯は冷めた状態でいただくとレジスタントスターチという食物繊維と似た働きをする成分を摂取できます。
・惣菜類は和食や中華に
和食や中華の惣菜は、野菜はもちろん、調味料に酢、醤油、酒、味噌など発酵調味料を使う風習があるので、意識して野菜の多いメニューを選んでみましょう。
サプリメントや話題のスーパーフードなどを取り入れるのもいいですが、日頃食べ慣れている食品の中にも、予防食となるものがたくさんあります。水分補給とともに、腸内環境が整う食事で残暑を乗り切ってください!
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