日本酒「ツウなら辛口」説は、とんだ勘違いだ ウソだらけの「通説」は捨ててお酒を堪能!

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これ、日本酒が悪いのではありません。スルスルと飲めてしまうけれど、密かにアルコール度数は高い。結局、飲みすぎているだけなんです。

悪酔いしないためには、水(日本酒の間に飲む水を「和らぎ水(やわらぎみず)」と呼びます)をしっかり飲むこと。目安は、飲んだ日本酒と同量以上。これだけで、翌朝もスッキリと目覚められます。

とくに男性陣のなかには、いまだに「お水を一緒に頼むなんてダサい」と思い込んでいる人もいますが、とんだ勘違いです。また翌日を気にするなら、吸収が良い分、量を飲みすぎることの少ない「お燗」も体への負担が軽く、オススメです。

「とりあえず飲みやすいやつ」の落とし穴

悪酔いしたトラウマがある方や、本当に日本酒初心者でそもそも飲めるか自信がない方は、まずはアルコール度数が低く、甘くて飲みやすい「スパークリング日本酒」を試してみてはいかがでしょうか? 有名なところでは「すず音(すずね)」(一ノ蔵)や「澪(みお)」(宝酒造)、知名度は少し落ちますが「たまゆら」(橘倉酒造)などが手に入りやすいでしょう。

僕のお店でも、スパークリング日本酒は普段お酒を飲まない女性に大人気。「日本酒はちょっと……」という人も、スパークリング日本酒を飲んでもらえれば、きっと評価を変えてくれるはずです。

■ウソ通説3:日本酒ビギナーは「とりあえず飲みやすいやつ」でOK

お店に立っていると「飲みやすい日本酒、ください」と言われることがとても多いのですが、僕は、日本酒をオーダーするときの「飲みやすい」は地雷ワードだと思っています。なぜかと言えば、世の中に「絶対的においしい食べ物」がないように、「誰にとっても飲みやすい日本酒」なんてものはないからです。

何をもって「飲みやすいお酒」とするかは、人によってまったく違います。女性の「飲みやすい」は、甘味が強いものを指すことが多い。初心者であれば、アルコール度数が低いものが「飲みやすい」。一方、辛口のスッキリした日本酒が「飲みやすい」人だっています。

「飲みやすい日本酒」と言えば店員さんからどんな「飲みやすい」なのか確認されるはずですが、そうでないときに悲劇は起こるもの。先に「”フルーティで”飲みやすいやつ」「”スッキリして”飲みやすいやつ」と具体的な好みを伝えるようにしましょう。

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