政治オタクも感動させた「百合子マジック」 世界のキーパーソンは女性たちになっていた

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年後半に判断が問われるのは米連銀のジャレット・イエレン議長である。8月5日夜発表の7月雇用統計の数字いかんでは、「9月利上げ説」が復活するかもしれないし、「年内利上げなし」観測が強まるかもしれない。金融政策が硬軟どちらに向かうのか、とりあえず8月26日のジャクソンホール演説に注目しなければなるまい。

気がついてみたら、世界経済の動向を握るキーパーソンはすべからく女性たちとなっていた。かくなるうえは、9月の民進党代表選は蓮舫さん、そして11月8日の米大統領選挙は大本命ヒラリー・クリントンということになると予測しておこう。

真夏のレースは若い馬に限る

最後は恒例の競馬コーナーである。

昨年に引き続いて「サマー2000シリーズ」の第3戦、小倉記念を狙いたい。昨年の当欄では、本命に指名したウィンプリメーラが3着、ヒモのアズマシャトルが1着に入ったので、まあまあの線であった。

このレース、ハンデ戦で適度に荒れるのが夏らしくて好ましいが、まず6歳馬以上は滅多に連に絡むことはない。暑い夏のレースは若い馬に限るということだ。よって七夕賞2着のダコール(8歳)は人気があっても切り。

狙いは4歳馬アングライフェンから。先月、川田将雅騎手とのコンビで中京2000のマレーシアCを制したし、小倉では2勝を挙げた実績あり。もう一頭の狙いは当然4歳馬サトノラーゼンだが、こちらは復調しているかどうかが分からないので、評価を一段下げる。後は牝馬のウインリバティと人気薄のリヤンドファミユが気になっている。

真夏の中距離戦線はこの一戦が山場となる。追い風をつかんで上昇機運と行きたいものだ。

かんべえ(吉崎 達彦) 双日総合研究所チーフエコノミスト

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Kanbee

吉崎達彦/1960年富山県生まれ。双日総合研究所チーフエコノミスト。かんべえの名前で親しまれるエコノミストで、米国などを中心とする国際問題研究家でもある。一橋大学卒業後、日商岩井入社。米国ブルッキングス研究所客員研究員や、経済同友会代表幹事秘書・調査役などを経て2004年から現職。日銀第28代総裁の速水優氏の懐刀だったことは知る人ぞ知る事実。エコノミストとして活躍するかたわら、テレビ、ラジオのコメンテーターとしてわかりやすい解説には定評がある。また同氏のブログ「溜池通信」は連載500回を超え、米国や国際政治ウォッチャー、株式ストラテジストなども注目する人気サイト。著書に『溜池通信 いかにもこれが経済』(日本経済新聞出版社)、『アメリカの論理』(新潮新書)など多数。競馬での馬券戦略は、大枚をはたかず、本命から中穴を狙うのが基本。的中率はなかなかのもの。

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