部下はいらない!「個人の力」こそが最強だ 社員が増えると、ムダな仕事ばかり増える

✎ 1〜 ✎ 28 ✎ 29 ✎ 30 ✎ 最新
拡大
縮小
米倉千貴社長(左)は「1人でやれること」を究極まで拡大する事を目指している
米倉千貴氏が率いるal+(オルツ)は今年に入って6億円の資金調達を成功させた人工知能のベンチャー企業。「パーソナルAI」を標榜し、グーグルなどに牛耳られつつある"人工知能の民主化"を目指す。米倉氏は「1人でやれること」を究極に拡大するためにAI活用を目指す。ゲームや出版で急拡大した「未来少年」の社長時代に、社員を雇えば雇うほど効率が悪化した苦い思い出が、米倉氏を最強AI開発に駆り立てている。
そんな米倉氏はキャリアストーリーも、驚くほど破天荒だ。そんな米倉氏にAIベンチャーへの投資にも力を入れている塩野誠氏が初対面。盛り上がった対談を3回に分けて掲載する。今回は、その第1回だ。(編集部)

 

塩野:今日はお時間を頂きありがとうございます。はじめまして。まず、al+(オルツ)さんのパーソナルAI(人工知能)について伺う前に、この会社を立ち上げるまでのキャリアストーリーを伺います。

米倉:オルツを作ったのは2014年11月です。作るべきだなと考えたのは、社会にでてからの経験と蓄積で、かなり前から人工知能の必要性を感じていました。

時給1000円の携帯電話販売員がスタート

この連載の一覧はこちら

塩野:社会人としてのスタートはどちらから?

米倉:いまでいうと「LINEマンガ」なんかをやっている、名古屋のメディアドゥという会社がスタートです。

塩野:学生時代には何をやっていたんですか。やはりメディア関連に興味があったんですか。

米倉:まったくありませんでした。最初は携帯電話の販売員のバイトで入ったんです。1999年です。

塩野:携帯の売り子さんが路上にたくさんいた時期ですね。

次ページ1999年のiモード元年
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT