国境なき医師団、日本での寄付集めに苦戦中

国境なき医師団 エリック・ウアネス日本事務局長に聞く

国境なき医師団――世界60カ国で援助活動を行っているこの団体を知らない人はいないだろう。が、過酷な活動の最前線や、100%寄付に頼っている現実は知られていない。その実態を国境なき医師団・日本事務局長のエリック・ウアネス氏に聞いた。
 

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国境なき医師団(MSF)の活動はすべて寄付によって支えられている。しかも、寄付の約9割は個人によるものだ。原則、兵器産業や企業の宣伝に使われるような寄付は断っている。

多くのNGOやNPOがそうであるように、MSFも集めた資金がどう使われたのか、その収支報告は極めて透明性の高いものとなっている。最近、日本では東日本大震災の復興予算が関係のない事業に使われたことが問題になったが、集めた寄付を正しい目的に使うことが重要であり、正しく使う団体を選ぶ「目」が必要だ。米国には収支の透明性などを総合的かつ客観的に評価する「番人(watchdog)」と呼ばれる制度があり、MSFはトップ3にランクされている。

日本の寄付市場は年々拡大してきた。特に、東日本大震災があった2011年は過去最高額となった。しかし、その後は減少、特にMSF日本への寄付は大きく減少している。

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