ホームレスに、リーダーシップを学ぶなら MIT流、思い込みを打ち破る方法

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 東日本大震災をきっかけに、自分の生き方や価値観を見直したという人は多い。今回は、震災を機に本格的に社会起業家に転じ、MBA留学をした1人の日本人女性をご紹介する。
 「超一流MBA校で戦う日本人〜世界一すごい授業が人生を変える」。第6回目にご登場いただくのは、マサチューセッツ工科大学(MIT)スローンビジネススクールに留学中の山本未生さん(33)。
プエルトリコで同級生とつくった「MIT」の人文字
 山本さんは、大学時代からマレーシアの孤児院でインターンとして働くなど、社会貢献活動に積極的に参加してきた。大学卒業後も、住友化学で働きながら、特定非営利活動法人ソーシャルベンチャー・パートナーズ東京に参画。
 2008年からの2年間は、「日本の農家を若き跡継ぎから元気にしたい」と設立されたNPO法人、「農家のこせがれネットワーク」(東京都港区 宮治勇輔代表)の立ち上げ支援を行った。
 山本さんがMITに留学したのは、夫の山本鉄平さんが、MITの政治学部の助教授に就任することが決まったのがきっかけだ。
 ビジネススクールに目標を定めたのは、「世界にインパクトを与える社会起業家を支援したい」という夢をかなえるためだ。MITスローンスクールに見事合格し、会社は退職。私費留学する道を選んだ。

 卒業後は、在学中に立ち上げた一般社団法人「World in Asia」で、日米を行き来しながら社会起業家の支援を行う。東北で社会起業家を育てるプロジェクトや、日本の社会的企業のグローバル化支援など、多くのプロジェクトがすでに動いている。
 「学費ローンもありますし、経営コンサルティング会社などに進む道も考えました。でも、『自分が今、いちばん一生懸命になれること』を選ぼうと思いました。それが、私にとっては、社会起業家の支援だったのです」
 MITスローンへのMBA留学は、山本さんの人生をどう変えたのか?
 今回は「社会起業家」の目線から見たMBA留学リポートをお送りする。

MIT発の「ソーシャルベンチャー」を目指す

山本未生さん(33)が2011年9月、MITスローンスクールに入学して、まず入部したのが、「Sloan Entrepreneurs for International Development(SEID)」という学生団体だった。

SEIDは、起業によって新興国の開発を支援する団体で、MITスローンの学生が、200名ほどが加盟している大きな組織だ。

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