都会のサードプレイス、バー活用法(上) 実際に飲んでいるのは、あなたによく似たこんな人たち。

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出会う機会を増やすためには、まず行動範囲を広げること。バーは、あなたのまったく知らない業界や職業、バックグラウンドをもった人たちが集まるところ。

ナンパ目的では困りますが、「出会い」もまた、バーの魅力のひとつなのです。

 

背筋を伸ばして、「場」に癒やされる。

岡部さんは、旅行業界で20余年のキャリアを持つ女性。名前が由利子さんなので、他のお客さまたちからはリリーさんと呼ばれて、慕われています。

もちろん、英語もバリバリ。現在は、アメリカに本社のある旅行会社の日本支社で、リテール部門全体を任され、8人の部下を率いて日々奮闘する、筋金入りのキャリアウーマンです。

そんなリリーさんにとって、バーとは、「どっと疲れたときに、ほっとしに行く場所」なんだそう。

「どっと疲れたとき」と「ほっとしに行く」って、ちょっと矛盾してる?

いえいえ、そうではないんです。どっと疲れているときは、自分自身がどよーんとしている。そんなときに、そのまま家に帰ったのでは、淀んだ気分まで持ち帰ることになる。

「背筋を伸ばしてバーで飲む。しがらみのないいろいろな人たちの中で、少しの緊張感を保ちながら、好きなお酒でリラックスすることで、疲れがすーっと抜けて行くのがわかる」

そうやってクールダウンしたら、家に帰って我が家でのプライベートな時間を楽しむ。

「どよーんとした気分を持ち帰ったら、パートナーにも悪いし、オフの時間を楽しめないでしょ?」

仕事のストレスを家庭に持ち帰らないための、ワンクッションとしてバーを使う。

できる女性は、サードプレイスの使い方も、見事です。

 

働く女性こそ、バーへ。

リリーさんから、この記事を読んでくださっている女性のみなさまへのメッセージ、それは、

「キャリア志向の強い女性ほど、自分の立ち位置を確認するために、行きつけのバーをもつことをすすめたい」

ということ。

次ページ無駄に思える時間と出費が、自分自身を豊かにする
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