「コンビニのアルバイトに応募して面接に行ったら、お中元やお歳暮などのギフト商品をいくつ売ることができるかを聞かれ、戸惑った」
「おせちや恵方巻きについてノルマを課せられ、達成できなかったら給料から天引きされて、自腹で購入させられた」
こうした声が、コンビニエンスストアで働く学生アルバイトからあがっている。人手不足で需要もあり、都合のいいシフトを組めることから、コンビニバイトは学生の間でも有力な選択肢の一つ。ところが、一部のコンビニでは厳しい現実が待っている。アルバイトはあくまで時間給で働く立場のはずなのだが、ノルマを課せられ、ギフトや季節商品の営業をさせられる、「ブラックバイト」といえる状況がはびこっているのだ。
本部とオーナーは、何を考えているのか?
学生はただでさえ社会経験が乏しく、不当な要求に対してどのように対応すればいいか分からないことが多いだろう。こうした「素直で従順な存在」は、使用者にとっても、一番使い勝手のいい存在といえる。しかし、これがどのような力学で動いていることなのかを理解すれば、アルバイトをする学生も、心構えができるはずだ。
今回、大手コンビニチェーンの、フランチャイズ本部とオーナーの間で使われていたミーティング資料を入手した。そこに書かれていたのは、言葉を慎重に選びつつも、オーナーを「売り上げ至上主義」に走らせる内容だった。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら