リターンだけ20%高める「魔法の資産運用」 確定拠出年金で効率よくおカネを増やす方法

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リスクを高めずにリターンを高める方法をご紹介します(写真 :タカス / PIXTA)
2016年5月24日、確定拠出年金法(DC法)改正案が成立した。これによって、これまで主に自営業やフリーランスなどの人たちと「企業年金制度」のない会社に勤めているサラリーマンだけに限定されていた利用範囲が拡大し、2017年からほぼ誰でも加入できるようになる。
今回の改正を受けて、『はじめての確定拠出年金投資』を上梓した大江英樹氏は、確定拠出年金法が施行される前から確定拠出年金ビジネスに携わってきた業界の草分け的存在である。制度のメリットや運用方法、気をつけるべきポイントを具体的に解説してもらう。

リスクを高めずにリターンを高める方法

金融機関はなかなかすすめてくれない。だけど知らないと損をする制度、「確定拠出年金」が一冊でわかる!(出版記念セミナーのご案内はこちら

この記事のタイトル、我ながら、なんだか怪しげな投資勧誘のようですね(笑)。

投資において、リスクとリターンというのはつねにトレードオフの関係ですから、リスクをそのままにしておいてリターンだけが高まるということは、普通ありえません。もしそんなことを言って勧めてくる営業マンがいたら、詐欺を疑ってかかったほうがいいでしょう。リターンを高めたければリスクをとらなければならないというのは、ごく当たり前の大原則です。

ところが、この大原則をいとも簡単に打ち破ってしまうのが「制度」というやつです。たとえばNISAが良い例です。仮に同じ株式を購入する場合でも、NISAを使う場合と使わない場合だと、値上がりした場合の手取り利益に大きな差が出ます。通常は値上がり益に対しては20%の税金がかかりますから10万円儲けても手取りは8万円ですが、同じ株式を同じ株数投資しても、NISAを使っていれば利益の10万円はまるまる入ってきます。

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