グーグル会長訪問で見えた北朝鮮のネット事情 利用される検索エンジンは1社だけ

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1月7日に米国のインターネット検索最大手「グーグル」のエリック・シュミット会長が訪朝したことで、情報鎖国の北朝鮮との関係に注目が集まっている。そんな北朝鮮とグーグルは、今どのような関係にあるのか。

米国の「自由アジア放送」による分析が物語る事実

興味深い分析が一つある。1996年に米国議会によって設立され、北朝鮮向けに韓国語による放送も行っている「自由アジア放送」(RFA)は1月4日、「北朝鮮で利用される検索エンジンはグーグルが唯一」というニュースを放送している。

RFAは2012年7~12月の間、RFAのホームページに北朝鮮から接続された回数を調査。北朝鮮国内から同サイトに接続した回数は141回。そのうち、グーグル経由で接続した回数は33回だと報じている。月平均6~7回は、北朝鮮からグーグル経由で接続していることになる。

また、グーグルでも米国の「google.com」だけでなく、「google.co.kr」、「google.ca」、「google.ru」、「google.com.hk」など、韓国やカナダ、ロシア、香港のグーグルサイト経由でRFAに接続している形跡もあるという。

検索エンジン経由でのRFAサイトの接続を調べてみるかぎり、利用されている検索エンジンはグーグルのみだとRFAは伝えている。 

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