観光列車SLの再ブームに落とし穴はないのか

首都圏で蒸気機関車が走る路線は増えたが…

観光客に人気の高いSL列車 (写真:zero one / PIXTA)

近年、全国各地の鉄道で運行が広がる観光列車。地元食材を活かした料理の提供や豪華なインテリアなど、さまざまな趣向を凝らした列車のデビューが相次いでいるが、観光列車の定番ともいえるのが、蒸気機関車が牽引する「SL列車」だ。

各地で運転されているSL列車だが、最近は特に首都圏やその近郊で新しい動きが見られるようになってきた。東武鉄道は2017年夏を目標に、栃木県の日光・鬼怒川エリアを走る鬼怒川線でJR北海道から借り受ける蒸気機関車、C11形207号機によるSL列車の運転を計画。5月末には、秩父鉄道(埼玉県)で運転されているSL列車「パレオエクスプレス」が西武鉄道の西武秩父駅に初めて乗り入れた。

あの夜行急行の車両がSL列車に

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大井川鐵道が導入する元「はまなす」の客車(提供:大井川鐵道)

さらに、今年7月で保存運転開始から40年を迎えるSL列車のパイオニア、大井川鐵道(静岡県)もこのほど、3月の北海道新幹線開業で廃止された在来線の夜行急行列車「はまなす」で使われていた客車(14系客車)4両をSL列車用として導入し、来年6月ごろの運行開始を目指すと発表した。

同社がSL列車用の客車を導入するのは24年ぶり。新たな車両の導入は、貴重な車両の保存という意味合いもあるが、最大の理由は現在使用している客車の負担を減らし、今後も長くSL列車を運行していくことだという。

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