ブラック保育園が跋扈してしまう2つの要因

制度の限界や現場のひずみを理解しているか

現場ではさまざまな問題が起きています(写真:Graphs / PIXTA)

「保育園落ちた、日本死ね!」という刺激的なタイトルのブログ記事をきっかけに、待機児童や保育士の待遇改善など「保育園」に大きな注目が集まっています。育児に対する社会的なサポートの不足は少子化の要因とも議論され、今後の日本経済にとって重要な問題です。

私は社会福祉法人・学校法人が運営する全国の保育園で起きた事故やトラブルに対する「危機対応サービス」を手掛ける会社を運営し、これまで3万件以上のケースを知っています。

保育の現場ではさまざまな問題が起きている

待機児童を減らすための「詰め込み保育」、低賃金や高い離職率を背景にした「保育士のバラつき」、いつ重大事故が起きてもおかしくない「危うい保育環境」、親の目が届かないところでの保育士による「虐待やネグレクト」――。拙著『ブラック保育園のリアル』(幻冬舎)でも解説していますが、保育園問題に焦点が当たるにつれ、「各保育施設でどのようなレベルの保育が実施されているか」という現場の実態にも社会の関心が集まってきていると実感しています。

とりわけ、安全に関する問題は注目度を増しています。保育士が園内で園児に虐待行為を行っていたり、防ぐことができる死亡事故が発生したりしているからです。お子さんを預けるには危険な保育園が目立つようになってきています。この「ブラック保育園」が跋扈(ばっこ)してしまっているのには、大きく2つの要因があります。

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