ヤマダ電機の免税店、わずか1年で「撤退」

爆買いをつかめず、子会社のPC専門店に転換

閉店したヤマダ初の免税店。新橋駅のすぐ近くにある(記者撮影)

満を持して始めた初の免税専門店は、わずか1年で頓挫していた――。

5月8日、ヤマダ電機が新業態として始めた「LABIアメニティー&TAX FREE(タックスフリー)新橋銀座口店」が閉店した。ホームページ等の告知はなく、現在、インターネット上で店舗案内は閲覧できない状況になっている。

閉店から3日経った5月11日、店舗を訪れると、紫色の看板はまだ残っていたが、店内には内装業者が出入りし、新店舗の準備を進めていた。店先には「今後のお客様サポート等のご用命はLABI新橋にて承ります」と近隣のLABI新橋店の地図があるだけで、改装後の店の詳細についての説明はなかった。

PC専門店のTSUKUMOに改装へ

改装業者に話を聞くと、「今は改装しているところで、再オープンは5月20日。店は、PC専門店のTSUKUMO(ツクモ)に変わり、ヤマダは、7階のゴルフ用品と8階のブランド品売り場だけが残る予定」と説明してくれた。免税専門店からは完全に撤退するようだ。

ツクモはヤマダの100%子会社で、秋葉原を中心に店舗を構えるPCやAV機器の玄人向けの専門店だ。ヤマダは今回の閉店理由を明らかにしていないが、立地に合わせた店舗展開をすべく、閉店を決断したようだ。

ゴールデンウイーク最終日の5月8日に閉店していた(記者撮影)

同店は、2015年4月にJR新橋駅の銀座口交差点にヤマダの初の免税専門店として開店。近年のすさまじい爆買い需要を何とか取り込もうと、訪日客らが訪れる銀座に程近いこの場所を1号店の場所に据えた。

店舗は全8フロアーあり、総売り場面積は約4000平方メートルにも及ぶ。元々、白モノ家電を専門に扱う店舗だったが、1棟丸々免税専門店に改装したものだ。

店内にはテレビや冷蔵庫などの大型家電は置かず、炊飯器や理美容家電、ブランドかばん、日本のお土産や薬など、訪日観光客に人気の商品を中心に陳列していた。

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