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なぜ三菱自動車は芯から腐ってしまったのか 共同体意識の強い組織が抱える根っこの病巣

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藤野:これ、あまり言われていないことなのですが、三菱自動車って、資本市場の洗礼を受けるようになってからの歴史が、まだ浅いのですよね。上場は1988年ですから、日本のバブルピーク時。パジェロなどが大人気車種として、業績も良かった時だったと記憶しています。自動車セクターの中では、未上場だった期間が長く、市場環境の良かった時期に上場してきた企業ですから、いささか甘いところがあるのかもしれません。

IPOをしてくる企業の傾向を見ると、やはり市場環境が厳しい時期に出てきた企業は、非常にしっかりしている。逆に、市場環境が絶好調の時に出てきた企業は、何をするにしても緩さが目立つという印象を受けます。三菱自動車は、後者だったということですね。

渋澤:これまでも、いろいろな企業の不祥事がありましたが、三菱自動車にしても、東芝にしても、それなりに頭の良い人たちが集まっているはずなのに、組織単位になるとダメになるのはなぜなのでしょう。

中野:上意下達ではありませんが、上から命令されたとおりにしか動かない、という行動パターンが定着しています。

渋澤:不都合な情報は上げないしね。

頭からではなく内蔵から腐ることもある

藤野:最初に「まじめさ」という話をしましたが、まじめというのは「真の面目」、つまりリアルフェイスのことであり、その人がその人の様であるという意味です。人それぞれに自分の行動原理があって、周りがどう言おうとも、自分の考えに沿って行動する、言うなれば空気を読まないのが、まじめという言葉が持つ本当の意味なのですが、ちょっと曲解されていますよね。

つまり、上から言われたことに唯々諾々と従うのがまじめな人である、というイメージでとらえられています。仮にそうだとすると、今回のような不祥事が起こった時、悪いのは経営陣などの上層部であり、社員は悪くないということになりがちですが、実際には社員も悪ければ、派遣社員も悪い。つまり組織全体が芯から腐っているケースもあります。三菱自動車の場合、そのケースに当てはまるかも知れません。経営陣を変えたとしても、おそらくダメでしょう。そのくらい深刻な状況にあると思ったほうがよい。

渋澤:魚は頭から腐ると言われていますが、時には内臓から腐ってしまうこともある?

藤野:いや、最初は頭から腐るのですが、内臓まで腐ってしまうと、頭を変えても駄目だということなのでしょうね。正直なところ、これは氷山の一角なのか。他の日本企業にも、同じようなことがあるのかどうか、気になります。

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【組織を守ろうとする強烈な防衛反応】

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