相場は相変わらず複雑だが面白くなってきた

PER15倍台にあったカベはいったいどこへ

多くの投資家の買いコストである1万7300円を抜けてきた(写真:AP/アフロ)

昨年末、日経平均が2万円に乗せる過程における予想PERの最高は15.73倍で、16倍台を付けることはできなかった。2016年に入り、大発会とその翌日の日経平均予想PERは、それぞれ15.28倍、15.15倍だったが、直後の年初安に遭遇し、1月21日の13.32倍まで下げることとなる。

次に15倍台に乗せたのは2月1日、2日の15.28倍、15.15倍だったが、直後に本年最安値1万4952円を取りに行った。3月は後半に再び15倍台に乗せるが、この直後も新会計年度4月早々の7連続安となる。4月は14日、15日と中盤で15倍台前半を確保したが、翌営業日である18日に、572円の急落となった。

独り負けの流れは変わったのか

まるで15倍台を付けるのがタブーであるかのような市場の動きだったが、このカベは19日からの4連続15倍台でクリア。22日の15.99倍は、前日21日と昨年11月の最高値15.73倍を抜いた。またその21日には、市場のセンチメントを表す日経平均総合乖離(25日、75日、200日移動平均乖離率の合計)が、昨年12月17日以来83営業日ぶりのプラス転換となった。

何が起こったのか。日本市場独り負けの流れが変わったのか。先々週の外国人投資家の売買動向は久しぶりの現物・先物両方の買い越しとなった。この動きは継続するのか。

報道されたように、1-3月に欧州系のファンドは、日本株を3兆円売ったそうだ。事実、現場に聞いて見るとその通りだった。しかし、欧州系ファンドは世界の投資資金が集まったもので、その一つがオイルマネー。そのほとんどが投資顧問会社や銀行で運用されている。1-3月の原油価格の下値は26ドルだったので、この3兆円の売りは、オイルマネーの解約売りだと言われている。

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