日本人俳優が「超速」で英語を習得できるワケ 秘訣は、超「目的」志向だった!

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日本語訛りの英語でも、いま持っている英語力を駆使して、監督やスタッフに話しかけていく俳優のほうが、英語の上達は早いです。

ハリウッド映画に出演した某俳優さんは、中学の英語の教科書をおさらいして、そうして持てる英語力を駆使してスタッフに話しかけ、溶け込んでいました。誰も、その俳優が「たどたどしい英語をしゃべっていて聞きづらい」なんて思いません。

さらに言えば、もともと持っているその人のキャラクターは、言語の壁を越えて相手に伝わるものです。下手でもコミュニケーションをとろうとする姿勢も含めて、その俳優の人間力、懐の深さ、好感度の高さは十分に伝わっていたと思います。

そして、彼は数カ月間の撮影が終わる頃には、日常会話には困らないほどに英語力がアップしていました。

「ネイティブ・スピーカーのようにはしゃべれない」

「完璧にしゃべれるようになるまでは人前であまり英語を使わないようにしよう」

そんなふうに、多くの日本人の英語学習者が考えるように身構えていたら、その俳優は英語を上達させることができなかったでしょう。

中学英語は「音読」でおさらい!おすすめテキスト

また、あるとき「近い将来、海外の映画作品に挑戦したい」という俳優さんが、私たちのもとへ訪れました。その方は「初心者なので基礎からしっかり学びたい」とのこと。そこで、私たちがおすすめしたのが「音読」です。

具体的には、『英会話・ぜったい・音読』(講談社インターナショナル)という書籍シリーズをおすすめしました。中でも、「入門編」(國弘正雄・千田潤一・久保野 雅史 / 著)、「標準編」「挑戦編」(國弘正雄・千田潤一 / 著)は、中学1年から高校1年までの教科書から抜粋され、英語音読用に編集されたものです。

その俳優さんは、多忙なスケジュールの合間を縫って、その3冊のほかに続篇の 3 冊、合計 6 冊すべてを読破しました。『英会話・ぜったい・音読』は、シリーズごとに内容と使用単語のレベルが上がっていくように計算され、英語を復習するのにとても優れた教材です。また、書き写すことで、より英語の基礎力が強固になるでしょう。

その俳優さんは、その後は見事、海外作品のオーディションに合格して大役を演じきりました。

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