人生における「幸運の総量」は決まっている

貴重な運をムダなことに使ってはいけない

ゼネコンの研究所を見学をする筆者。社会科見学では、新しい発見がいっぱい。こうしたところで運を使いたいものだ(撮影:大澤 誠)

人生で成功するには「ウン・ドン・コン」が大事だといわれる。運と鈍感さと根性である。実は、これらは逆張りで成功する上でも大切な要素だ。

運については説明するまでもないだろう。人生の成功者に、「あなたはなぜ成功したのか」と聞くと、たいていは「運が良かったから」と答える。「俺が努力したから」などと答える人には、もう先がないと思ったほうがいいかもしれない。自分の成功要因をよく理解できていないからだ。

多幸な人と薄幸な人

私は完全な無神論者だが、運の存在だけは信じている。そして、一生分として与えられる運の総量は、人それぞれ、生まれながらに決まっていると思っている。

この世には多幸な人と薄幸な人がいる。もともと持っている幸運の量が変えられないなら、大事なのはつまらないことに運を使ってしまわないことだ。

そう考えると、ビジネスの成功者にギャンブル好きがいないのもうなずけるのではないか。ルーレットにはまるビル・ゲイツや孫正義など想像もできないはずだ。賭け事をすれば必ず勝つことがあり、勝てばそのぶん貴重な運をすり減らすことになる。子会社のカネをカジノに注ぎ込んで実刑判決を受けた、大王製紙の前会長がいい例だろう。

私は自分の運の良さを知っているから、普段から駅のホームでもできるだけ端を歩かないようにしている。脇からフラフラとやって来た酔っ払いが私にぶつかりそうになったとしても、運を使って靴ひもを直そうとかがんで無意識によけてしまうかもしれない。命拾いはありがたいが、そんなことで大量の運を消費するのはご免だ。

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