フリック入力より快適?「次の選択肢」の実力 10キースタイルながら、ローマ字日本語入力
日本語の入力方法としてあと10年、20年後に何が生き残るのかというのは、子供を持つ親としても、あるいは教育者としても悩ましい問題だ。学校教育ではローマ字によるハードウェア・キーボード入力を学習のメインに据えているが、これ今の小学生が就職する10数年後にも現役バリバリで使われてるのか? と問われると、うーむと言わざるをえない。
ピアノの鍵盤みたいに15世紀から続いてきたものは、今さら10年20年で駆逐されるとは思わないが、キーボード入力の存続性については予想がつかないのが正直なところだ。
ケータイが全盛の頃、若い子の入力方式が一斉に10キーになった。ハードウェアキーなので、ポケットの中でも手探りで入力できる。これからの文字入力は10キーが主力になるのではないかと言われた時期もあったが、スマートフォンの登場とともに消えていった。
とはいえ、フリック入力にも欠点が…
そもそも10キー入力は効率が悪い。特に「お」段の入力は同じキーを5回押さなければならないので、ボタンを押した回数に対して入力される文字数が報われない。
スマートフォンの台頭で主力となったのは、フリック入力だ。「あかさたな〜」を10キー上に並べ、上下左右に滑らせることで50音を入力する。画面をタッチする回数は減るので、慣れた人なら飛ぶように入力できる。
若手のWeb記者の中には、取材メモをスマホとフリック入力で行なう人もいる。はたからみれば、一生懸命説明している人の前でスマホいじってるフザけた高校生みたいに見えるのだが、取材中なのだ。ただフリック入力は、親指の動く範囲がケータイ時代よりも広くなっているため、適度に休ませないと親指が腱鞘炎になる人も多い。
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