フリック入力より快適?「次の選択肢」の実力 10キースタイルながら、ローマ字日本語入力

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漢字変換エンジンは、Google日本語入力をベースにしたMoscなので、効率も悪くない。人名など変換が難しいものは、スペースキーを押し続けると、ネット上のクラウド変換「Google CGI API」にアクセスして、変換結果を得ることができる。さらに「Social IMEで変換」のボタンも出るので、そちらに切り替えることもできる。

アルテの登場でモバイル執筆に光が見えた!

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「Social IME」で難しい漢字の変換も楽々

アルテはまだ今週に入ってからテストしているところなので、まだそんなに手に馴染むまではいかないのだが、50音フリック入力時に感じた「先が思いやられる感」がない。これまでスマートフォンでまとまった原稿を書くには、Bluetoothキーボードを繋がないとどうにもならなかったが、アルテの登場でモバイル執筆に光明が見えてきた。

実際にこういった変則的な入力方式を試してみると、日本語入力の将来像とは、人それぞれ自分の好みの方法がバラバラに混在するのかもしれないなとも思う。入力法が違っても結果が同じなら、それでいいのだ。

ハードウェアとしての入力装置を使い続けるならQWERTYキーボードなのかもしれないが、入力メソッドがソフトウェア化された今、もはや「スタンダード」みたいなことを考えるのが古いのかもしれない。

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小寺 信良 映像技術者、コラムニスト

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こでらのぶよし / Nobuyoshi Kodera

コラムニスト/映像技術者/インターネットユーザー協会代表理事。1963年宮崎県出身。テレビ番組の編集者としてバラエティ、報道、コマーシャルなどを手がけたのち、ライターとして独立。AV機器から放送機器、メディア論、子供とITの関係まで幅広く執筆活動を行う。主な著書に「Ustreamがメディアを変える」(ちくま新書)、「子供がケータイを持ってはいけないか?」(ポット出版)など。WEBではAV Watch、ITmedia、価格.com にてコラムを好評連載中。夜間飛行より毎週金曜、メールマガジン「金曜ランチボックス」を発行中。

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