政府は企業に「自己株買い」を命じたらどうか 銀行から借りれば双方にとってプラスだ

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2月26日に、3億株、4000億円を上限とする自己株買いを発表した日産自動車に対して株式市場は好反応だった。写真は2015年東京モーターショーでのカルロス・ゴーンCEO(撮影:鈴木紳平)
今回は2月後半の日記をお届けする。配当金の受け取り方で初心者が見落としがちなポイントを挙げたので、参考にしてほしい。

 

【2月15日(月)】先週末のNYダウは、313ドル高の1万5973ドルと大幅高。NY原油も3.23ドル高の29.44ドルと大幅上昇。日経平均も1069円高の1万6022円と4日ぶり大幅反発。9日918円安、10日372円安、12日760円安と直近3営業日で日経平均は2051円(12.0%)と大暴落していたので、大幅リバウンドした感じ。昨年の9月9日にも1343円高の1万8770円という日があったが、この時は11営業日後の9月29日には714円安の1万6930円と、1343円の上昇分を消してしまった。空売りの買戻しで大幅高した相場は、結局は下げてしまうということか?

しかし、2月12日の760円安の1万4952円は、目先の底ではないかと見ている。その理由は、前回にいくつか書いた。それに加えて12日は、マイナーSQ(特別清算指数)の影響もあるが出来高を伴い(東証1部出来高47億株、売買代金4.18兆円)下げていて、セリングクライマックスとなる可能性があるから。NY市場はプレジデントデーのため休場。

まさにデイトレ向きの相場

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【2月16日(火)】マイナス金利スタート。優待目的保有のワタミ(7522)が69円高の994円と大幅高。11時25分には80円高の1005円を付ける場面があった。ワタミは3月期末の優待内容を変更しており、100株保有で3000円のお食事券が年2回と期末配当10円で、1000円で買っても7%の利回りとなる。空売りもかなり入っており、踏み上げ状態。日経平均は31円高の1万6054円と小幅続伸。

【2月17日(水)】午前3時、日経225先物は170円安の1万5870円。NYダウは222ドル高の1万6196ドルと大幅続伸。サウジアラビア、ロシア、ベネズエラ、カタールの4カ国は、原油増産を凍結と発表。WTI原油先物市場では、1バレル30.66ドルと1.6ドル(5.5%)上昇した。日経平均は218円安の1万5836円と、今年初の3日続伸ならず。

【2月18日(木)】午前3時、日経225先物は410円高の1万6150円と大幅高。NYダウは257ドル高の1万6453ドルと3日続伸。NY原油と、NYダウ反発を好感し、日経平均は360円高の1万6196円と大幅反発。15時15分、日経225先物は500円高の1万6240円。毎日乱高下しているので、今はデイトレ向きな相場であるといえる。

ラオックス(8202)が自己株買いを発表した。2500万株(発行済み株式数の3.7%)を上限として30億円を上限。市場買い付けで、期間は2月18日から6月30日まで。本日の株価は19円高の146円。昨年の7月24日には年初来高値の564円を付けている。30億円を2500万株で割り算すると予算的には1株120円。

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